子どもに幸福感を与える先生になりたい

みなさんこんにちは。

だんだんと寒さが増してきて、CMも冬バージョンになってきましたね。

 

 

さて、監督が部員に暴行するという衝撃のニュースがありましたね。

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ふつう暴力を振るわれたら「逃げる」一択だと思うのですが、逃げずにそれを受け止め続けるという高校生の姿に衝撃を受けました。

監督と部員というかぎかっこ付きの「絶対的な力関係」を振りかざし、部員が反撃してこないことをいいことに暴力を振るうなんてあってはならないことです。

 

この例は極端な例だとしても、学校ではしばしば先生は権力や内申点など色々なことを人質にして児童生徒をコントロールしています。先生にその気がなくてもこの見えない力関係は先生と児童生徒の間には働いているのです。

 

先生にはその日・その時間にこなさなければならないことがあって、それを完遂するために子どもを押さえつけてしまうことがよくあります。しかし、子どもにも大人と同等の人権があります。子どもの人権を損ねずにいかにクラスをまとめるかという能力も先生には必要ですし、それは直接子どもを幸せにします。

 

 

学校で深い傷を追ってしまう子どもは現在数多くいますが、先生のとった行動で傷ついてしまう例も多々あります。吉藤健太郎さんの著書『「孤独」は消せる。』にも吉藤さんが小学校で不登校になってしまうエピソードが書かれています。吉藤さんはとにかく机に座って先生が覚えろということを全く覚えられない子どもで、いつも逃げ回っていたそうです。体が弱かったこともあり、だんだんと不登校になっていったそうですが、その時の先生が吉藤さんの専用ルームを作ってくれて「いつ来てもいいしいつ帰ってもいいから学校に来て」と言ってくれたと言います。さらに、工作が得意だったので「図書室のしおりが不足しているからオリジナルのしおりを作ってくれない?」と役割を与えてくれたそうで、それがとても嬉しかったと言います。しかし、間もなく他の先生が特別扱いはできないと言って専用ルームをなくしてしまい、吉藤さんは不登校になってしまったそうです。

このエピソードはとても考えさせられました。特別扱いはできないと言って専用ルームをなくしてしまった先生の気持ちもわかる。先生はとても忙しくて児童生徒一人一人にコミットするのは本当に大変だと思います。でも、やっぱり私は吉藤さんを幸せな気持ちにした、「しおり作ってよ」と言ってくれた先生になりたいと思うのです。

 

実はその後吉藤さんを学校に戻してくれたのも先生だったりします。忙しい中でも子どもたちの背中を押してあげられる先生になれるよう日々努力したいものですね。

 

ブラック校則 理不尽な苦しみの現実 

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