2017-01-01から1年間の記事一覧

子どもを常識でしばりつけること

私の知っているある男の子はゲームを始めると周りの声が耳に入らなくなり、物理的に取り上げるまでやめることができません。何度約束してもだめなので、結局ゲーム禁止になってしまいました。勉強にも興味がなく、母親ともいつも言い争いをしています。最近…

古文と漢文

代表的な教科書を見てみると、中学校の国語では古文、高校の国語では古文と漢文が行われています。みなさんも「現代語と同じだけど意味が違うのよ(きりっ•̀.̫•́✧」と得意気に語る国語の教師を目撃したことがあるのではないでしょうか。 確かに古文の作品た…

N高校

小中学校で不登校の子供の数は126,009人。軽く一つの町を作れそうな数の子どもたちが「学校に行けない」レッテルを貼られて生活しています。 (平成27年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」結果(速報値)について http://www.mext.go…

国語が先か英語が先か問題

「我が子が将来苦労しないように小さいうちから英語を教えてあげたい。」 このように考える人たちはどんどん多くなっているのではないでしょうか。 実生活では英語の必要性はそんなに感じないけれど日本を訪れる外国人観光客も増えているようだし我が子が就…

次期指導要領のねらい3 国語科

このブログでは、過去に2回、新指導要領について考えました。 今回は第3弾として、国語科について考えてみたいと思います。 参考;次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめ(第2部)(国語、社会、地理歴史、公民) http://www.mext.go.jp/comp…

作者が解いて満点取れない問題

こんな話を聞いたことがありませんか。 「文章を書いた作者本人が満点取れなかった」 私自身高校生の頃はこの類の話は聞いたことはありませんでしたが、現代文はとにかく苦手で、「〜せよ」口調で聞いてくる問題に「お前に何がわかるんだよ」と悪態をついた…

ノンネイティブへの「国語」

親の仕事の関係で地元の学校に行く羽目になった系のエピソードを見るのが好きなのですが、アメリカだと最初は大体紙とペンを渡されて後ろの席で絵を書いててと言われて、知らないうちにクラスで勉強してて、「子どもはすぐに慣れて平気で英語で話すようにな…

newspicksの特集:教育改革最前線

数ヶ月前のことですが、リクルートマーケティングパートナーズが提供している「スタディサプリ」というアプリの(宣伝?)特集記事が出ました。newspicks.com 変化の少ない日本の教育において、これほどまでに変わることができたら…と考えただけでもワクワク…

大学4年生でやっとレポートが書けた話

私は大学4年生の後期の最終課題でようやく本物のレポートが書けました。もちろんそれまで他の授業でたくさんレポートを書いたのですが、そのレポートを書いた瞬間、今までのレポートはレポートではなかったということを悟りました。 新しくビジネスを始める…

新「センター試験」・大学入学共通テスト

先ほど、新しいセンター試験である「大学入学共通テスト」のモデル問題が公開されました。 www.dnc.ac.jp 国語科については、形式的には記述式の問題が導入される他、内容的には実社会により即した題材(文章)を読み解き考察するという点が新しいと思います…

先生に個性を

私は先生を人だと思っていませんでした。尊敬するどころか、自分よりも下の存在だと考えていました。自分と同じように家に帰ってご飯を食べて、週末にはどこかへ出かけたり、平日の朝には私みたいな生徒に会いたくないと思いながら仕事に出かけているなんて…

次期学習指導要領のねらい2 教科を横断する

以前このブログで、新しい学習指導要領の全体的なねらいについて記事を書きました。 今回は、次期指導要領の中の、「教科を横断する」という課題について考えてみたいと思います。 「教科を横断する」という提案は 『幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特…

国語がおもしろくなかった

みなさんは中学・高校の国語の授業は好きでしたか。 私は「あまり覚えていない」というのが正直なところです。勉強したという記憶が無いのです。私はどちらも公立の学校に通っていました。 中学1、2年生の頃はおそらくおとなしく授業を受けていたと思うの…

次期学習指導要領のねらい

次期学習指導要領改訂案がすでに公開されています。小学校は2020年4月、中学校は2021年4月、高等学校は2022年度の第一学年から実施される予定です。 この改訂で念頭に置かれているのは、子どもたちが社会に出る2030年そしてそれ以降の社会において、子どもた…