杉並区教育委員会の研究会が面白い

 

こんにちは。出会いと別れの季節、3月です。

今日はちょっと面白かった研究会の報告書をご紹介します。

 

杉並教育研究会中学校英語部会が2018年1月に開いた「人生100年・デジタルネイチャー時代の学びを考える」という題?の研究会の『これからの(外国語)教育』という発表です。

http://www.city.suginami.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/039/211/30.pdf

英語以外の専門の方がいたからなのか、英語科の未来というよりは学校教育全体の未来を考察する内容になっています。

学校教育の歴史を振り返りつつこれからの社会を想像し、「1 to n」から「n to n」への構造転換の必要性を説いています。

 

世間では学校の先生は社会のことがわかっていないとよく批判されていますが、勉強することを忘れた向上心のないサラリーマンよりは遥かに多くのことを日々考えているし、研究熱心ですよね!(ガクガクブルブル)

(ちなみに、この発表者の方と興味範囲が結構似ていて驚きました。同じ世代かな〜??)

 

きっと、世の中の人が持っている危機感と、現場の最前線で働いている先生が持っている危機感は同じなんですよね。「1 to n」でひたすら答えを教える教育はもう時代に合っていないし、「n to n」へ舵を切ったほうがいいはずだとみんな思っているんです。でも、だれもドラえもんの時代は見たことがないし、本当にそれが正しいのかを証明することはできません。

成長しきってしまって好奇心を失った国の変わることへの恐怖とどう向き合っていくかは、教育に限らず、日本のすべての分野における課題なのかもしれませんね。

 

21世紀の学習者と教育の4つの次元: 知識,スキル,人間性,そしてメタ学習