N高校

小中学校で不登校の子供の数は126,009人。軽く一つの町を作れそうな数の子どもたちが「学校に行けない」レッテルを貼られて生活しています。

平成27年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」結果(速報値)について

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/28/10/__icsFiles/afieldfile/2016/10/27/1378692_001.pdfより)

そもそも唯一無二の存在として練りに練られた名前をつけられて小学校に上がる前までは個を大事にされて育ってきたのに、学校に入った途端みんなと同じにしなさい、個人行動は許しませんよと言われる。そして社会に出る際にはオリジナリティーを求められる。

何だこれ?学校通ってる期間ムダじゃね?

 

戦争、そして高度経済成長はとっくの昔に終わったこの国で、もはやみんなが同じ方向を向いて生きることは不可能です。「学校」に馴染めない子どもたちは年々増え続け、不登校から社会にも順応できず納税の義務を果たせない国民が増えないように国も対策をしていますが、それらは「学校に連れ戻す」対策です。

 

子どもは視野がせまいので、強制的にいろいろな教科が学べる学校はある一定の子どもたちには大いに有効だと思います。しかし、現在の学校は学習の他にも様々な要素を含んでいるコミュニティーであり、それが障壁となって「学校に行けない」場合があります。

親などが自宅で教育を行うことも認められている国もあるようですが、そろそろ従来のスタイルの「学校」以外の教育を模索していく時期に来ているのではないでしょうか。その足がかりの一つとしてN高校があげられると思います。

ドラクエで遠足をしたというニュースでご存じの方も多いかと思います。その仕組みは通常の通信制高校と大きな違いはないと思いますが、一企業が運営し、外部の様々なプレイヤーが入り込んでいて、浮世離れした学校ではなく、何か実社会とつながっている実感が持てる学校です。このような新しいうねりを起こす積み重ねが「学校」を変えていくのだと思います。

だってそもそも単に学校に行けないだけの人がどうして駄目な人間とみなされなきゃいけないんだ?

私としては藤井聡太四段あたりがN高校に進学してふたたび話題になってほしいなと思っている次第です。

 

ネットの高校、はじめました。 新設校「N高」の教育革命

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