2019年センター試験は古文の圧勝!

 

ユーチューバーばりにセンター試験国語の問題解いてみた。

 

何を隠そう自分の入学試験以来10数年ぶり ヮ(゚д゚)ォ! に解いてみたのだが、当時は国語は苦手だったものの、大学での専門は日本古典文学!&今は社会経験もそれなりに積んでいるため「これは満点いけるのでは?」と淡い期待を抱いて臨んだ、結果・・・

 

 

評論 42点

小説 34点

古文 45点

漢文 50点   合計 171点

 

……。

 

満点じゃなかったっ…!余裕でしょと思って将棋の対局の中継を横で流しながら時間もちゃんと計らなかったのだが、80分ギリギリだったよね…。日々鍛錬を重ねている高校生を一人残らず心から讃えたい気持ちが込み上げてきた。

とは言いつつ、現役の頃は160点ぐらいしかとれなかったと記憶しているので、この10数年の年月の積み重ねも伊達ではなかった(と思いたいだけ)。

 

 

さて、10数年ぶりにセンター試験を解いてみての率直な感想は

「一問8点の配点は大きすぎ!」

そして

「古文が面白かった!」

ということ。

 

国語の比重を上げたいのは日本語を母語とする国なのだからわからなくもないのだが、だからといって一問8点にしちゃうのは可愛そうだ。8点問題を一つ間違えただけでその分野の正答率は84%になってしまう。これで国語の能力を正しく測っていることになるのだろうか…?外国語(英語)のほうがうまく配点できているのではと思ってしまう。

 

一方で古文の『玉水物語』は面白かった。貴族並みに教養があり、遠慮がちで謙虚なきつね(以下、きつねたん)に一行目からきゅんきゅんしてしまった。これは現代の高校生にとって読みやすい物語の設定だったのではないか。主人公が動物という設定。昔からこのような物語は多々あったが、人間の言葉を話し、人間に焦がれる動物キャラはなんとも今風である。

続きが気になって原文を探して全て読んだが、問題で読んだ部分が一番面白かった。設問に関しても本文の行間を補っており(問4は少し疑問だが)、物語の一部であるがさも完成された一つの「作品」であるかのように読めたのである。今回のセンター試験で古文が面白かったと感じたのは、問題の切り取り方が良かったのだ。

 

裏を返せば評論と小説は文章の切り取り箇所または設問が興味をそそるものではなかった。現代文はその性質上読者を惑わす選択肢が多くなることにも起因しているように思うが、一つの「作品」としてもう少し面白くしてほしかったと思う。(決して自分が点数を取れなかったゆえの文句ではないので悪しからず)

漢文の義や孝行などがテーマの偉人の話はもともと物語として面白くないので論外。もっと魅力的な文章がごまんとあるのにそれが読者に伝わらないのは素直にもったいないことだと思う。

 

 

教科としての国語を魅力的にするには、試験問題の魅力も重要である。興味のわかない文章から設問のアラ探しばかりをするだけで「つまんねー」「わかんねー」という嫌な思い出を残すのではなく、今回の私のように試験の問題を解いて面白かったから原文をあたってみたという人間をいかに生み出していくかという地道な作業であるようにも感じた。

 

最後にいちばん大切なこと。

 

国 語 の 時 間 に 定 規 を 使 っ て は い け ま せ ん ( T_T)\(^-^ )ヨシヨシ

 

 

きめる! センター現代文