しっかり経過もチェックしようね

先日参加した『教師の働き方改革、緊急対談!!』は本当に衝撃的でした。

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労働者として認められていない教員の尊厳の回復は必ず解決しなければならないと感じたのが一番だったのですが、もう一つ「これは注意しなければ…!」と思ったことがありました。

それは、政府の発表だけを受けて「もう解決」という雰囲気を作りださないことです。

 

先日自身のTwitterでも引用してしまったのですが、先生の部活動負担軽減のために外部の人員に予算をつけることになりました。私は「やったー!」と思って張り切ってシェアしたんです。しかし、児童・生徒の部活の時間帯だけの活動なので、なり手がおらず、実際は集まっていないそうです。加えて、まだ実施していない自治体もあるようです。

また、今年とても話題になった冷房設置問題。千葉県の例ということでしたが、学校に冷房をつけるということになったそうですが、実現するのは4年後なのだそうです。

 

わたしたちはニュースだけを見て、「お、これで改善するな」「お、もう解決だな」と感じ、それを〈よいことだ〉として解決済みのマークを押して拡散してしまいがちです。そういう流れを作ってしまえば最初の計画が頓挫してしまったときに「やり方に問題があったから、じゃあ次はどうやって改善しようか?」という次のステップを生み出しにくくしてしまうし、そもそも実施しなくても世の中に責められることもないかもしれません。

よく考えてみれば、人手不足・予算不足の中ですぐに解決することなどありえませんよね。経過をしっかり追跡し、そこで出された結果を世間にシェアする、というのが正しい流れだと肝に銘じた日でもありました。

 

みらいの教育―学校現場をブラックからワクワクへ変える (ワクワク対話シリーズ)