学校を休んでディズニーランドへ行くことを考える

昨日NHKでスクールロイヤーのドラマを見ました。学校は超ブラックで有名だけれど、慣例や仕組みのせいで現状を変えることはなかなか難しいという内容です。

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様々な業務を押しつけられている中でも国は教師を削減したい、そして、教師が休むと生徒にしわ寄せが来る。よって先生は休めない&残業漬けになってしまうという構造でしょうか。

これは本当に根深い問題だと思いますね。まず、皆勤賞なるもののせいで「休まないことはいいこと」という価値観が学校に染み付いてしまっていますよね。

事実、実姉が平日にディズニーランドに行きたくて小学校を休ませたことに対して、私も「けしからん」と抗議したことがあります。そう考えた理由は、①子どものリズムが狂ってしまうから、②学習が遅れてしまう可能性があるから、の2点でした。

 

子どもの生活のリズムは狂うのか?そして、学習は遅れてしまうのか?

子どもが休みたいと思って休むならまだしも、(子どもも望んでいたとしても)親の勝手な決断で休ませてしまうのはよくないと当時は考えましたが、実際のところどうなのでしょうか。

何を隠そうかくいう私も高校1年生のときに親がハワイ行くっていうもんだから一週間学校休みました。でも、その後は普通に学校に通ったし、勉強にも困ったという記憶はないですよねー。それを棚に上げて大人になると「休んじゃだめ!!!」って言ってしまったりするんですよねー…。はい、すみませんでした。老害です。心から謝ります。

これはあくまでも一個人の体験ですので、もしかすると本当にリズムが狂ってしまったり、学習が遅れてしまう子どももいるかもしれません。

先生もたぶんいい顔はしません。ディズニーランドへ行くために休んだということが広まってしまうと「あ、遊ぶために休んでもいいんだ!」と思われてしまい、クラスの風紀が乱れる。授業に参加してもらえなかった分、フォローアップもしなければ... < めんどくさッ!!!→できるだけ休まないでください。我々の指示に従ってコントロールしやすい空気作ってください。そうすれば私たちの労働時間も減るんで。だからこそ教師が休む姿を見せるのは生徒への教育上よくないのだ。…(以下省略)

 

でも、リズムが狂ったらだめなのでしょうか。学習が遅れてしまったらだめなのでしょうか。

 

大人になるといろいろな選択肢があるのに、子どもは学校に行く一択を強要するっていうのはおかしいですよね。わざと鳥籠に入れることによって自由に羽ばたく力の芽を潰しておくって驚くほど狂ってると思います。狭い鳥かごに入れておくと尾羽根が曲がっちゃうんですよ。今の世の中は子どもの頃に強制的に尾羽根を曲げられた人たちの集団なんです。

【にわとりのたまご】になってしまいますが、「毎日学校に来い」は教師が現状を乗り切れるようにコントロールしやすいクラスを作るという作戦なんですよね。教師の業務が減ってもっと余裕が持てるようになれば学校から厳格さが消えて、それが将来的に社会の寛容さにつながるのではと日々妄想しています。

 

おとなを休もう