消極性デザインで日本式アクティブラーニング
昨日友人とご飯を食べに行ったらピアノとバイオリンの演奏をしてくれるお店でした。ピアノの上にチップを入れる用のグラスが置いてあったし少なくとも私は楽しかったので、最後にトイレへ行く友人に「ついでにチップ入れてきてよ」(自分の手は汚さない)と頼んだのですが、「やっぱムリ〜」と言われてしまい、そのままそそくさと店を出てきしまいました。
回ってきてくれればよかったんです…。回ってきてくれさえすれば……!!!
とまあ、日本人てこんな感じです。人前とか苦手だったり、派手なコミュニケーションができなかったりします。
日本は世界最古の国だそうです。なーんだ国民がひん曲がっていても何らおかしくないよな☆と胸をなでおろします。世界中の人々が同じ身のこなし方をしていても気色悪いですし、日本人は日本人らしくゆっくり世界に対して免疫をつけていけばいいのですよ。
しかし!私たちはグローバル化の波に飲み込まれようとしています。そう、国が「これからはアクティブラーニングだからねっ!」と宣い始めたのです…。わお、アクティブラーニングって笑…と笑ってばかりはいられません。私たちはスティーブ・ジョブズのように、TED登壇者のようにスピーチすることをついに、ついに求められてしまったのです!(←ちょっと違う)
でも英語ならまだしも日本語でのTED風スピーチに違和感を禁じ得ないのは私だけではないはずです。前になかなか出られない私たちには、私たちにぴったりのスピーチの仕方があるはずです。同じように、日本でのアクティブラーニングも日本独自のデザインが必要だと感じます。
以前も書きましたが、みなさんは日本の典型的な消極的にならざるをえない教室で、積極的に議論を交わしたり、クラスの前で堂々とスピーチをし質疑応答することが可能だと思いますか。私が生徒だったら無理ですね。
でも、もし議論を交わせそうな、スピーチできそうなデザインがなされた授業空間であればどうでしょうか。
生徒の前で「意見がある人〜」とアイディアを募ってもなかなか手を挙げて発言しようとする生徒は少ないですが、ニコニコ動画やSNSのメッセージのようにするとかなり発言しやすくなります。その場では匿名でもあとで発言回数や発言者が特定できる仕組みにすれば授業参加の度合いなども測ることができるし記録も残ります。また、スピーチでも本人が前に出てするスタイルよりもアバターなどを使うほうがより日本人に合っていると思います。スピーチの目的は観衆に主張を伝えることです。それさえ満たしていれば本人が目の前に立っていなくてもいいと思うのです。
結論:日本人からチップをもらいたければ席まで回ってくること。 以上