高等学校指導要領改訂案が発表されました〜

2月14日に高等学校学習指導要領の改訂案が発表されました。

 

・高等学校学習指導要領(文科省HPより)

http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000170358

・高等学校学習指導要領の改訂(案)のポイント(文科省HPより)

http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000170359

 

こちらは改訂のポイントの記事です。

www.kyobun.co.jp

 

ということで、色々盛りだくさんの学習指導要領が出来上がりました。

主体的・対話的な授業を目指すとのことで、全ての教育の段階でいわゆるアクティブラーニングの導入が求められます。

大学では「なぜかシラバスにアクティブラーニングという文言が入っている」という怪奇現象が見られるようですが、もう少し縛りのきつい高校では実際に行われることが予想されます。

 

・・・さておき。国語科は必修科目として「現代の国語」「言語文化」、選択科目として「論理国語」「文学国語」「国語表現」「古典探求」が新設されました。

ちょっとわかりにくいかなと思ったのが、「論理国語」と「国語表現」ですね。「論理国語」はいわゆるアカデミック国語、「国語表現」はプラクティカル国語に当たるかと思います。どちらも社会生活には大切なものですが、多くの人が納得できる論を積み上げることができるのが「論理国語」で、一方「国語表現」では多くの人の同意や共感を得られる表現とは何かを探求できます。

科目の分け方に大学に近いものを感じたのも、高大接続改革の表れだと思います。学校にもよるのでしょうが、生徒が興味のあるものを自由に選べるといいですよね。

 

各教科のうち、現状の授業が指導要領から最も離れている部類に入るのが国語科だと思いますが、この素晴らしい指導要領に沿った授業をするためにはやはり大学受験からどのくらい自由になれるかが課題だと思います。もちろん学校がそのような方針を示すことも大切ですが、担当教師自身が「この活動が生徒の基礎力を上げ、必ず大学入試にも役に立つものになる」と信じて突き進めるか、ですよね。この改訂で国語の授業がよりよいものになるといいなと思います。新しい教科書を見るのも楽しみです!

 

国語元年 (中公文庫)