30年後 公立小中学校が激減するという推計

先日、2050年ごろまでに公立の小中学校が現在の3分の1になるという推計が発表されました。

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ネット上のコメントを見ていて一番気になったのが、「母校がなくなるのは寂しい」という声が多かったことです。

ソフト面での抜本的な改革が難しい学校教育においては、このようにハード面が変化せざるを得ない状況だからこそ一気に動き出す可能性があります。まさに古い教育体制を変える、またとないチャンスだと感じます。

そんな好機の邪魔をするのが大人の凝り固まった考えですね。それだけならまだいいですが、「寂しい」などというような感情論では決して議論を進めないでいただきたいですね。

 

さて、子どもの数がどんどん減っていっているのですから、記事にあるように統廃合が次々に行われるのは避けられないでしょう。では、統廃合をめぐる大人たちの意見を見ていきましょう。

 

①学区が広くなっちゃって、どうやって通うの?通学の長時間化は問題だ!

スクールバス導入すれば?バスの中でも活動してその分学校での活動時間減らせば?てか、そもそも通おうと思うから大変なのでは…w?

②統廃合によってある程度の規模を保つべき。交流してこそ学びが生まれる!

そう考えているのは大人たちだけでは?テクノロジーによって新たな交流は具現化されるし、子ども同士(しかも同じ年齢)が大人数集まることだけが交流ではない。むしろ他の世代・年齢と断絶されている今のシステムのほうが健康的ではない。

③広い校庭は貴重?

走り回ってる児童生徒少数ですから。校庭より広いところいっぱいあるし。

④運動会!(…?)

え…?運動会とかオワコンでしょ。砂の舞い上がり方半端ない。

⑤学校が担っていたその地域の公共施設としての役割は?

過疎地域・人口密集地域、その地域の規模にあったものに再整備する。必要なのであれば住民が積極的に参加すべき。もう自治体にすべて任せる時代は終わっている。

 

このように考えてみると、そもそもの学校の存在意義さえも問えそうな素晴らしいトピックですね!ハード面に伴うソフト面の改革が進むと、児童・生徒の生活の「学校一極集中」が解消されて他の比重が高まり、現在学校が抱える問題も意外なところから解消されたりするかもしれません。

 

人口減少と公共施設の展望 「公共施設等総合管理計画」への対応