新「センター試験」・大学入学共通テスト

先ほど、新しいセンター試験である「大学入学共通テスト」のモデル問題が公開されました。


国語科については、形式的には記述式の問題が導入される他、内容的には実社会により即した題材(文章)を読み解き考察するという点が新しいと思います。

 

例題1は、「社会科みたいだ!」という印象を受けましたが、みなさんはいかがでしょうか。例題2は、より現実社会に即した内容の出題で、「センター試験は変わるんだ」という印象をあたえるのには十分だったかと思います。

 

さて、「センター試験」が変わる、ということは、何を示しているのでしょうか。

現行のものも含めて、現在出ている新しい学習指導要領では「生きる力」が全面に押し出されています。具体的には予測不能な場面に直面しても柔軟に考え、解決していく力を身につけるというものですが、みなさんが受けてきたような暗記して答えが一つしかない問題にひたすら取り組む教育を続けていては、学習指導要領が求める「生きる力」をもった子どもたちは決して生まれてきません。

教師が黒板に書いたことをただひたすら覚えるという教育は長い間問題視されてきました。多くの人が疑問に感じていながらも少しも変わってこなかったのは大学入試が変わらないからだという意見があります。大学入試が暗記で乗り越えられるならば高校の授業は変わらないだろうし、高校の授業が変わらなければ高校入試も変わりません。高校入試が変わらなければ中学校の授業も変わらないのです。ですから、その【元凶】である大学入試の大きなウェイトを占める「センター試験」が変われば、そこにつながっている教育機関の授業も変わってくるということです。いくら学習指導要領で暗記はダメだ、これからは生きる力だと言ったとしても、ゴールの大学入試が変わらないのであれば方向転換の舵は切ることはできないのです。(学習指導要領では知識の習得を否定しているというわけではありません)

つまりは大学(入試)改革が必要だという話になってしまうのですが、国立大学の二次試験や私立大学の一般試験にも「生きる力」を問うようなものも徐々に増えてきています。そうやってゴールが少しずつ変わっていくことによって、単なる暗記ではない、「生きる力」を育む授業をしていくような環境が整っていくのだと思います。また、現場の校長も勇気を持って教育改革を推進してくれたらと思います。

今回のセンター試験の改革によって検定教科書の内容がどう変わるのかも楽しみの一つですね。今後数年の変化は目が離せなくなりそうです。

 

      

全国大学入試問題正解 特別編集 思考力問題の研究